本文へスキップ

北海教区講習会をご紹介いたします。

GYOUJI

2026北海教区講習会

八月三十日(日)北海道函館市の一乘寺(荒川元秀住職)で北海教区講習会が開催された。その日は雨が降ったり止んだりのぐずついた空模様であったが、僧侶・檀信徒あわせて約四〇名が参加した。
 午後一時から本堂で開講式(法楽一座)があり、教区所長の住山省悟師(北海道函館市・最上寺住職)のあいさつにて開講となった。
 第一講は、学林教授・村上東俊師(東京都豊島区・本妙寺山主)による講義で、演題は「お釈迦様の蓮の種を求めて」。はじめにネパール共和国での活動をお話しされるにあたって、同月二十六日にネパール・中国国境間で発生した大規模な洪水や日本の大雨災害などに遭われた死者・行方不明者に参加者とともにお題目三唱。その後、黙とうを捧げた。
 講義では蓮を知るところからはじまり、蓮とスイレンの違いや、蓮の大きな特徴でもある「ロータス効果(葉の水や汚れを玉のように弾く自浄作用)」を再現し商品開発されたものを紹介されていた。蓮の驚異の生命力として、約二〇〇〇年前の種から発芽・開花させた大賀一郎博士から命名された大賀ハスや同じく大賀博士のお弟子さんが八〇〇年前の種から発芽・開花させた中尊寺ハスを例に出した。蓮の種はとても硬く、種を多少削らないと発芽しないので、地中に当時の状態で埋まっているため現代に蘇った。
 今回のプロジェクトでは、二〇二四年からネパール・ティラウラコット(お釈迦様出家の地)の遺跡で高野山真言宗の高畑公紀先生(生命学博士・生蓮寺住職)がリーダーとなり、約二五〇〇年前のお釈迦様の地層から蓮の種を発掘し現代に蘇らせるということで発掘調査が進められてるということをお話しされた。
休憩後、第二講が開かれ講師は函館大学で教授をされていて一乘寺檀徒でもある中村和之氏が務められた。演題は「北のシルクロードと蝦夷錦(えぞにしき)、青玉」。ご自身の研究を発表された。蝦夷錦と青玉はアイヌの北方交易(山丹交易)の交易品として知られていていて。蝦夷錦は中国製の絹織物の総称で反物の状態でアイヌ渡り、早い時期にアイヌ社会から和人社会に流出した。多くの蝦夷錦は袈裟や袱紗(ふくさ)、仏壇の打敷、陣羽織に作りかえられ資料として北海道を中心に保管などがされている。しかし、青玉の多くはアイヌ社会に残りアイヌ女性の正装のタマサイ(首飾り)とされた。後半では、元寇とアイヌの交易のお話や同時代に宗祖日蓮大聖人の御遺文からえぞ(蝦夷)という文言が多く出てくることから、蝦夷について注目していたのではないかと同氏は締めくくり、講習会は閉講となった。

村上東俊師

dondo1 dondo1 dondo1 dondo1

中村和之氏

dondo1 dondo1 dondo1 dondo1